「睡眠は最高の美容法」とも言われています。実際睡眠不足により、肌の調子が崩れたり、お化粧のノリが悪くなったという経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか?ではなぜ睡眠が肌に影響するのでしょう?その仕組みを理解し、適切な製品による正しいスキンケア習慣を実践して、美肌プロセスを促進させましょう。
目覚まし時計が鳴り出します。あなたは朝の光の中で布団から手を伸ばし、指先をあちこち動かしながらスヌーズボタンを探り当てます。
その後不覚にも二度寝をしてしまい、遅刻をしてしまった…という経験をおもちの方も少なくないのではないでしょうか。
このような毎朝寝すごし気味の朝寝坊の方にとって、一つ朗報があります。それは、睡眠が美容にもたらす効果は、無視できない程絶大であるということです。
睡眠によって回復するのは、脳や身体の疲労だけではありません。睡眠により、皮膚も回復します。しかし、皮膚が呼吸する生きた器官であることは忘れられがちなため、私たちがその働きを日頃意識する場面は少ないかもしれません。
日中は、紫外線、大気汚染、ストレスによる毒素が少しずつ皮膚に蓄積されていきます。睡眠時間が長ければ長いほど、これらの毒素を排出する身体の能力が高まります。そして毒素は、夜間に自然に起こる一連の生物学的プロセスによって排出されるようになっています。 私たちの身体は入眠直後の2時間で、肌の回復を促すヒト成長ホルモンを放出し、その後の2時間で有害なフリーラジカルを撃退するメラトニンを生成します。さらにその後の3時間でコルチゾールの働きにより筋肉が弛緩し、皮膚は完全な回復に向かっていきます。よって夜間に十分な睡眠をとることで、翌朝起きた時に、回復した美肌を実感することが可能になるのです。
ナイトルーティンで美肌効果を最大化
毎晩のスキンケアの目的は、肌を保護することではありません。眠っている間に自然に起こる美肌プロセスを促進することが本来の目的です。このプロセスは、就寝前に肌に必要な栄養を与えることで有効化されます。その仕組みをご紹介しましょう。
ステップ1:洗顔でその日の汚れはその日のうちに
お肌を美しく保つための洗顔の秘訣は、お肌に適切な洗顔料を選択することです。洗浄力が強すぎる洗顔料は、乾燥肌やダメージ肌の原因になるので、選択には注意が必要です。
まず、洗顔料を泡立て、泡で包み込むように洗い、表面に付着した汗や雑菌、古い角質をぬるま湯で洗い流してください。
ステップ2:皮膚保護バリアのバランスを取り戻す
私たちの皮膚は、保護バリアによって環境による影響から守られています。皮膚は一日中、環境からの外的攻撃にさらされています。健全な保護バリアは、それらの攻撃をかわし、若々しい見た目を保つ手助けをします。そしてその保護バリア自体は、夜間に補充される必要があります。
洗顔後、十分な量のローションを手のひらにとり、顔、首、デコルテにやさしくなじませてください。美肌を実現するためには、外的要因から守るようにデザインされたローションの使用がお勧めです。
ステップ3:目元のケアもお忘れなく
目元のデリケートな皮膚は忘れられがちです。他方、やりすぎてしまうという方もいるでしょう。就寝時に、適量の目元用美容液を塗布することにより肌が引き締まり、潤いが与えられ、乾燥による小じわやハリ不足が目立たなくなります。豆粒大の量を手の甲にのせ、まぶた周辺にやさしく塗るだけでOKです。
ステップ4:うるおいをロックイン
ローションの次にお肌全体に使うクリームは、惜しみなくたっぷりと塗ってください。そうすることで睡眠中にお肌の角質層に潤いと保護がいきわたり、翌朝には満足するお肌が実感できるでしょう。
ステップ5:就寝前の白湯
「なんで白湯? 」 「不味いから飲みたくない!」と思う方も多いのではないでしょうか。白湯の素晴らしい効能をご紹介しましょう。
就寝前の一杯の白湯は毒素を排出し、消化を助けます。また血流を良くし、老廃物の分解を促します。さらに発汗作用もあります。
白湯が苦手な方は、レモンを一切れ加えることにより、口当たりがよくなり、飲みやすくなりますので、是非お試しください。
上記のナイトルーティンを実践することにより、日中を通じて肌の状態を良好に保つことができます。これらは入眠後の自然な美肌プロセスを促すための優れた方法です。
睡眠が美容へ及ぼす影響をインプットした後は、翌朝をいい目覚めで迎えられるよう早速ルーティンを始めましょう!大事なのは、続けることです!